中国への販売:避けたい3つの落とし穴

物流プロセスを合理化できる現地のパートナーと組むことで、配達日数に対するお客様からクレームの一歩先を行くことができます。有能なパートナーは、適切な倉庫と、配送能力を持ち合わせています。

by Azoya

越境ECで直接海外からの買い物をする中国人消費者は増え続けており、越境ECを通して中国への販路を広げることは、熟考するまでもなく見逃せないオプションです。このオプションには、ブランド力のあるメーカーが、国内の既存の物流システムを活用し、低リスクで中国人消費者へ商品を売れるという利点があります。ブランドや商品への市場の反応を試す試験的プログラムによって、最初の一歩を踏むための実行可能なオプションです。

しかし、リスクが全くない市場ではありません。中国国外の企業は、中国人顧客にあまり知られていない商品や小売ブランドをどのように導入すればよいのか、難しく感じるかもしれません。

ネットを使って中国へ商品を売る場合に、海外小売店が考慮すべき3つの落とし穴があります。

#1 トラフィック獲得コストはブラックホール

飽和状態にある中国のオンライン市場において、ゼロからブランドの認識を広めるというのは、簡単ではありません。インセンティブなしでは、お客様は今まで聞いたことのない新規店舗に来てはくれません。そのため、新規顧客を集めるために、オンライン広告やプロモーションは非常に重要です。

しかし、最適なマーケティングチャンネルを見つけるのは、一筋縄ではいきません。各チャンネルには独自の立ち位置とターゲット層があります。自社のカテゴリーやブランドの立ち位置と一致しないチャンネルに投資をいくらしても、お金の無駄です。

内容により費用を変えてくれる広告チャンネルを選ぶことは、この問題回避の方法となりえますが、不適切なチャンネルであれば、お金ではなく、時間の無駄になります。

#2 SEO対策とソーシャルメディアマーケティングへの以前の投資は役立たない

グーグルのSEO対策とソーシャルメディア対策への投資は役に立ちません。グーグル、フェイスブック、ツイッターは中国のファイアウォールでブロックされているからです。これにより現地でのビジネスに追加の運営費が上乗せされます。しかし、SEOとソーシャルメディアからの集客は御社のビジネスに欠かせませんので、よく知らないパートナーを簡単に信頼できません。

中国のSEO事業者がSEO対策としてネガティブなキーワードを使ってトラフィックを誘導することは、よく知られている手法です。例えば、百度(Baidu)で「偽物」と検索をすると、恐らく御社の中国の店舗をみつけるでしょう。重要はポイントは、用心深くなることで、本当に信頼できる現地のパートナーを選ぶことです。

#3 顧客満足度を下げるかもしれない要因の多さ

通関と配送期間は越境ECにおける主要な課題です。お客様への配送の管理と返品への対応能力は顧客満足度に欠かせない要因です。

物流プロセスを最適化できる現地のエキスパートと提携することで、配送期間へのお客様のクレームに一足早く対応できます。有能なパートナーは適切な倉庫と配送能力を兼ね備えています。

お客様を悩ませるその他の要因を解決するためには、現地の運営チームが欠かせません。満足いただけていないお客様がお返事を求めている場合は、直ちに返答しなければなりません。しかし、人件費を考えると、現地での運営を自社で賄うのは賢明な策とは言えません。