Azoyaのソリューションを活用し、百貨店の松屋が越境ECを開始
花見シーズンの訪日観光客に向け、帰国後の利用を促進
by Azoya
ECソリューションプロバイダーであるAzoya International (Hong Kong) Ltd.(本社:香港、以下Azoya)は、株式会社松屋(本社:東京、以下松屋)へ、中国本土向けの越境ECソリューションの提供を3月21日から開始しました。越境EC サイト(http://cn.matsuya.com)には、中国の消費者に人気の高いベビー用品や化粧品など約700種類の商品が掲載され、品目は今後順次拡大される予定です。
Azoyaは2013年の設立以来、世界11ヶ国の企業に、中国向けの越境ECソリューションを提供しており、中国語Webサイトの立ち上げや決済サービスの提供だけでなく、物流管理や現地でのカスタマーケア、マーケティング、キャンペーン企画など、顧客企業の越境ECを包括的に支援しています。Azoyaは今回の越境ECソリューション提供により、松屋の中国事業を支援していく考えです。
Azoyaの越境ECソリューションにより顧客政策を支援
近年、中国での日本製品への人気の高まりから越境ECは拡大傾向にあり2019年の中国向け越境[i]を超えると予測されています。これまで、中国との越境ECを行う方法としては、大手のインターネットショッピング・モールを活用する方法が広く知られていましたが、大量の商品の中から価格や割引サービスなどの違いを比較されるため、厳しい価格競争にさらされるリスクがあり、またモールの中では自社のブランドイメージの訴求が難しい、などの課題もありました。また日本製品ブームにより様々なECサイトが立ち上がる中で、偽物への懸念も高まっていました。
こうした中、Azoyaは日本企業のサイトの中に中国語の公式サイトを作り、デザインやブランドイメージも一貫性を持たせるようにしているため、中国の消費者にも日本企業のサイトであることが容易に分かるようになっています。また消費者からの問合わせに対応するカスタマーサービスもAzoyaの専任スタッフが行います。これにより、顧客企業は越境ECを単なる販売窓口としてだけではなく、顧客との長期的な関係を構築するチャネルの一つとして活用することが出来ます。
今回越境ECの立ち上げについて松屋の今井幸夫上席執行役員 顧客戦略部長は「松屋は、来店された中国人インバウンド客の帰国後のリピート購買促進を主目的として越境EC事業に取り組みます。また、中国企業であるAzoya社が中国国内のマーケティングを担うことにより中国の消費者ニーズを的確に把握し、それに合った商品供給を松屋が行う事で、消費者ニーズに合致した商品ラインナップが可能になると考えております。お花見シーズンで来日観光客が増えるタイミングに合わせ、開始時期を3月21日にしました。松屋の店頭でも中国人インバウンド客に向けて告知し、さらにAzoya様と連携して中国本土での効率的な情報発信により“松屋ブランド”の認知度向上を図ります。」と述べています。
また、Azoyaの共同創業者Don Zhao(ドン・チャオ)は「Azoyaは、中国市場が拡大・成長し、中国人消費者やインバウンド観光客の嗜好や買い物の仕方が変化する中で、中国の若い観光客や新しい顧客をオンライン上で引き付けられるよう、松屋のビジネスイメージの再構築を支援します」と述べています。
Azoyaの越境ECソリューションの特長
企業のブランドイメージを直接訴求
顧客企業の国内向けWebサイトのデザインイメージを保った越境ECサイトを立ち上げ、サイト内には日本語サイトへのリンクも付けることで、中国の消費者にも本物の日本企業サイトであることを容易に認識してもらうことができます。また、価格は実店舗で販売されている日本国内向けの円価格と、それを当日のレートで換算した中国の元価格の両方を表示します。さらに、商品だけでなく様々な情報を企業から消費者に発信できるため、顧客のロイヤリティを高めることが可能です。
越境ECに関わる作業を一括して代行
物流からマーケティング、カスタマーケアまで一括してAzoyaが代行するため、日本企業の中国参入のリスクを大幅に低減します。物流においては、日本の所定の倉庫から先はAzoyaが全て配送を行います。また顧客企業ごとにAzoyaの中国オフィスの専門のチームが担当するため、顧客企業の商品の特徴と中国消費者の嗜好の両方を把握した上、初期の戦略から日々のマーケティング、消費者からの問合わせ対応までを行うことが出来ます。
オムニチャネル施策
Azoyaのオムニチャネル施策は、中国でのマーケティングとブランディング活動を通じて、オンラインとオフラインのトラフィックを管理し、販売促進とロイヤリティの創出に役立ちます。具体的にはWechat QRコードが観光客の関心を引くように店舗に置かれ、帰国後のオンラインでの購入を促進し、同時に中国のソーシャルメディア、モバイルアプリ、ウェブサイトなどでの販促を通じて、インターネットで買い物をする若い消費者が実店舗を訪れることを促します。
松屋について
世界の銀座を象徴する個性的な百貨店「GINZA スペシャリティストア」の確立を目指し、「ファッション性」と「デザイン性」の観点から品揃えを強化。世界に注目される街GINZAを代表する店舗として、個性豊かな店を実現するとともに、お客様のご期待以上のおもてなしで「松屋ファン」の獲得を図る。
Azoya について
中国市場の開拓を試みる海外小売企業へ越境ECの革新的なワンストップソリューションを提供する香港の会社で、中国の深圳に運営本部を構える。中国でEC事業の先駆者であり、海外小売企業との独占契約数も最大である。Azoyaの包括的サービスと各クライアント企業の専任スペシャリストチームにより、11カ国以上で35以上の海外小売企業と提携しています。提携企業先には、フランス最大手の女性アパレルオンライン小売企業のLa Redouteや、ヨーロッパ最大手のプレミアム化粧品の小売企業のFeeluniqueがある。より詳しい企業情報については、http://www.azoyagroup.comを参照。
[i]経済産業省の「平成27年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)報告書」の2019年における越境EC市場規模推計は2兆3359億円
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